「第39回 岡山戦災の記録と写真展」を見てきました

 

タイトルの通り、「第39回 岡山戦災の記録と写真展」を見てきました。

岡山駅の二階改札から歩いてすぐの、

岡山シティミュージアムであったので。

 

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最近、朝ドラや小説でよく見かける時代でもあるし、

何より地元岡山でも、

たくさんの何の罪も無い人達がなぜ死ななければならなかったのか、

すごく気になる感じで。

 

それでもって、この戦争の時代って、

僕らが思ってるより昔の事じゃないって事ですよね。

まだここから生き残ってる人もいるわけだし。

あと、僕は学生の頃から歴史は好きでしたが、

江戸時代より後の歴史は好きじゃなかったんですよね。

明治以降は日本という国が悪い方向に向かっている感じがして、

キナ臭いというかそういう感じがして。

でも、何年か前に大河ドラマ坂の上の雲を見て、

(原作の小説は司馬遼太郎さんなので、

もちろんそちらも読みました。

すごくしんどかったけど…(笑)

明治時代の普通に生活してる人がいて、

「この生活ののどかさは今も昔も変わらない」と感じて。

で、明治以降から終戦にかけての時代に興味が湧いてきたのです。

 

 

 

展示室内には思ったよりもたくさんの資料が展示されてて、

出征する前の学生の写真があったりして。

多分高校生位の少年の写真だったのかと思うんですが、

その辺の電車の中でよく見かけそうな少年が、

これから戦地に行くんだという実感。

さらに、大概家族と一緒に写ってる写真だったんですが、

一緒に写ってる家族は子供の出征について、

どんな気持ちだったのかなあ…。

 

さらに、展示室内には錆びた様な感じの焼夷弾そのものが置いてあって、

怖かった様な、おぞましいという様な。

これは検索して失敬した画像ですが、

こんな感じでした。

 

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これ見てて思ったんですけど、

これって爆発するだけじゃなくて、

こんな鉄の塊が空から降ってくるわけですよね。

どんどん勢いを増して落ちてくるわけですよね。

これだと爆発しなくても、

当たったら骨とか簡単に折れそう、と想像したりしました。

実際に、これが直撃して亡くなった人もいたみたいですし。

 

 

あとは、備前市に住んでる人が通学で岡山市内に通うために、

赤穂線の岡山ー西大寺間を電車に乗っていたら、

戦闘機に機銃掃射されてたくさんの人が死んだ、とか、

そんな話もあったんですね…。

僕がいつも乗っている電車の区間で、

たくさんの人が亡くなる様な事もあったんですね。

ちなみに、その電車(この当時だと、汽車?)に乗っていた人達は、

田植えが終わった後の田んぼを泥だらけになりながら逃げて、

命を拾ったんだとか。

 

会場の岡山シティミュージアムが静かだったせいもあってか、

(僕以外のお客さんも結構居ましたが)

何だか悲しい、涙が出そうな気持ちになりました。

ただ、昔の人がたくさん写ってる写真なんかは、

なんだか懐かしい様な気がして。

(自分の父や母が幼い頃の写真を見ている様な気分。

分かるでしょうか?)

命が簡単に失われて、

食べ物がない様な厳しい時代だったからこそ、

命の暖かさが感じ取れる様な。

 

 

 

 

僕は本当に、

今の時代が平和で良かったと思いますよ。

好きな音楽を聴けて、

好きな食べ物を食べて、

好きな本をのんびり読んで、

好きな服を着て。

これらは全部平和があってのものです。

でも、だからこそ、この厳しい時代に目を向けなければいけない。

そう思います。

好きな事を出来ずに、

最後は食べる物も無くて、

炎に焼かれて死んでいった人達の事を思ってやらねば、

寂しい。

 

と思いました。

興味のある方は入場無料だったので、

是非行ってみてください。

ただし、やってるのは明後日までの様なのでお早めに。

 

www.city.okayama.jp

 

 

 

明日も雨らしいですね。

ちょっと気分が落ちますが、

頑張っていきましょう。

今日も一日お疲れさまでした。